このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket

 

簿記は、
決算書を作成するのに必要な知識であって、
決算書を見るのには必要ありません。

簿記の中でも、
初めて聞いて理解できないものの代表的な存在。

減価償却。

決算書を見るためには、
計算方法なんてわからなくていい。

考え方にだけ重点をおいてみました。

1.事業年度について

事業を始めたときから、やめたときまで
すべての期間で合算して計算すれば、
その事業で利益が出たのか、損失だったのかがわかる。

これが一番わかりやすい。

個人事業主なら、開業時から廃業時まで
法人であれば、設立時から解散時まで
全期間で計算すればいい。

けれど、
株主だったり、金融機関だったり、国だったり、
そういう外部関係者にとっては、
廃業時や解散時まで、
10年、20年、・・・100年、200年も
待ってられない。

ちなみに、
世界最古の企業は、
株式会社金剛組と言われていて
創業は、西暦578年だという。

外部関係者は、1500年も待っていられないのだ。

だから、
無理やり1年ごとに区切って
1年間の損益を計算することになっている。

損益を計算するために
人為的に区切られた期間、
それが事業年度。

2.利益の計算について

人為的に区切った事業年度。

その事業年度1年間の利益は、
1年間の売上から1年間の費用を控除した金額。

売上 ― 費用 = 利益

式を見れば、
費用を増やせば利益が減るのは、
明らか。

それなら

先にどんどん費用を増やせば、
今期の事業年度の利益を減らせる!!

と、誰もが考えるわけで…

今期に「費用計上できるもの」
のルールが作られてしまった。

3.費用計上のルールについて

会計の世界では、
「費用収益対応の原則」というルールがある。

別に名前は覚えなくていい。

要約するとこんな感じ。

収益(売上)が上がったってことは、
その売上を上げるために必ず費用が発生している。

つまり、売上と費用は、必ず対応関係にある

この対応関係を重要視すると、
収益(売上)が上がっていないときは、
まだ費用は計上すべきではなくて、

収益(売上)がタイミングで
それに対応する費用も計上すべきなんだ、
という考えになる。

 

簡単な例で説明する。
1年目に商品200万円を仕入れた。
その商品は、
2年目、3年目に150万円ずつ売れた。
という状況の場合・・・

1年目 売上0円 仕入0円
2年目 売上150万円 仕入100万円
3年目 売上150万円 仕入100万円

まだ売上が上がっていない
1年目に仕入200万円を計上するよりも、
売上が上がった2年目3年目に費用計上した方が、
毎年の利益を正しく認識できるでしょ。

という考え方が
「費用収益対応の原則」というルール。

3.減価償却とは

減価償却も
さっきの例と考え方は同じ。

たとえば、
5年間使える製造用機械を購入したのなら、
購入した年に、全額を費用計上するよりも
5年間に分けて費用計上した方が、
利益を正しく計算できる(はず)

なので、5年に分けて費用計上しなさい、
というルールが「減価償却」。

「減価償却」のルールを使って計算するものを、
「減価償却資産」といいます。

4.減価償却資産とは

「減価償却資産」は、ざっくり次のようなもの。

・時の経過とともに劣化するもの

→土地など劣化しないものは、対象外

・1年以上使用可能なもの

→1年しか使えないなら、
分けて費用計上する必要がないから

・1セット 10万円以上のもの

→ハサミとか数年使えるけど、
いちいち計算するの大変だから高額なものに限定

5.何年使えるって誰が決めるの?

車を3年で乗り換える人もいれば、
10年、20年乗る人もいて、
人によって、「使える期間」は違う。

使える期間が短いほど、
1年に費用計上できる金額が多くなる。

人によって違うのは、不公平・・・

ってことで、「使える期間」は法律で決められています。

「法定耐用年数」っていいます。

新車の乗用車なら、法定耐用年数6年。

中古の場合は、
製造から何年経っているかで
計算方法が決められています。

4年落ちの中古車なら、法定耐用年数2年。

新車だと費用計上するのに6年かかるのが
4年落ちだと、法人の場合12ヶ月で費用計上できてしまいます。

4年落ちの中古車を買え!!
って巷でよく言われているのは、
すぐに費用計上できちゃうからなんです。

6.まとめ

減価償却とは…

利益を少しは正しく計算するために、
1年以上使える10万円以上の資産については、
使える期間にわけて費用計上する、というルールです。

利益が出てるからと期末に慌てて
高いもの買っても
購入した期には、
ほとんど費用計上できなくて
利益は減らない、 とだけ覚えておけば大丈夫です!

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebook にシェア
LINEで送る
Pocket